僕は物心ついた頃からぬいぐるみを持っていた。
小学校低学年の時にも持って行っていて、高学年からイジメられてたが、友人が出来てからは持参しなくなった。
この小さい熊のぬいぐるみと、大きめの熊のぬいぐるみがあるのだが、これはセットで売られていた訳でもなく、かなりの年数差でそれぞれ別の時期に買ったぬいぐるみなのである。
色彩に似てるのは同じ環境に依るものが原因かもしれないが、もっとも奇妙なのは大きい方は最初愛着が湧かなかった事だ。
当時新品で真っ黄色だったため、小さい方と比較して愛着が湧かず縛ら放置していた。
いつの間にか小さい方と同じような色になっていて、不思議と可愛く感じるようになったのだ。
『注目されたいか、可愛がられたい故に同じような色になったんじゃないかなぁ』などとスピルチュアル的な事を考えるようになったこの頃。
ぬいぐるみながらも、少しばかり嫉妬心があるのかもしれない。