この世は不公平である。
先ず第一に性差があり、人間社会においては適した能力が必要とされ、かといってその能力が発揮出来る個人は多くはない。また、個人と言う個性はそれぞれ別々にあり、恋愛対象であろうと性欲であろうと食欲であろうと、己の欲に忠実になろうとすればするほど他人との差が広がっていくだけだ。
ある者は恋愛において同性のみを好きになり苦労や苦心し、
ある者は自分には無いかもしれない才能を開花させようとして努力し、
ある者は己の性別を憎しみながら生き続け、
ある者は他人との差に愕然としながら憧れを抱き生き続ける。
そしてまたある者は、ある者は、ある者は…。
一旦挙げるとキリがないぐらいに、確実に人と人との差は大きく成り上がっていく。
人間社会においては、上司と部下がいて、それだけでも公平とは言えない。
男性には男性が適した仕事があり、女性には女性に適した仕事がある。
そして差別と区別ともつかない事を主張し、自称正義の人達が意見を挙げ続ける。
天才と呼べる人達にはずば抜けた才能がある。
凡才の人達には持ってない能力を魅せ、凡才と呼べる個人達に嫉妬させたり、憧れさせたり、人を執着させる。
どこかの非凡な人は集団心理を利用して、有名人なる凡才もしくは才能のある人を作り上げ続けてきた。
人は有名になる事に対して憧れるようになり、己と言う個性を失した。
人は生きる上で他人を見下す事でしか価値観を見出せず、そして己の生き方を生み出す事しか出来ない。
人は人、自分は自分。人は言う。
けれども結局、人は人として生きる為には他人と見比べて生きるしかないのだろう。