生まれて始めての願望
『お嫁さんになりたい』
だった。
この世に生まれて始めての願望である。
純粋無垢だった頃の夢であり望みだった。
結局叶う訳もなく、現在に至る。
賠償金として億単位のお金を払ってもらわないと気が済まない。
それでも破格な値段だと思う。
普通なら兆超えにも京超えにもなるだろう。
心なしか男性ホルモンだけが増えてった。
体毛が増え、髭も生え、髪の毛も天パだった。
最近次第に落ち着いてきてるのは事実だが。
逆に弟は幼少期ぐらいに自分の股間触れて『ち◯ち◯触って気持ち良いよ』とかふざけ気味に言ったり新幹線とか乗り物系がそれなりに好きだったりしたけど、私とは相反に性ホルモンの影響か今では治まってるが女性乳房化気味だったり(自分自身の肉体の女性ホルモンが奪われてるんじゃないかと思い過ごした事もある)、
何より皮肉にも物心ついた頃の本人には『神様も聖書も信じてない』と断言してたのに、それに関係なく親指に霊感が視えるとされる手相があった事だ。
昔から闘争心もあって一番を好む傾向があり男性的であったと思える。
こういうのを皮肉と言わず、何と言う?
何故か私と五歳差もある弟を勘違いしてると思い込んでしまい悩んだ時期もあった。
にも関わらず、バイトしていた頃に電話は母親とよく勘違いされる事があった。
最近でも友人に自分の母親の雰囲気に似てるとか言われる始末。
中途半端な肉体だからこそ神々が実在するとすれば憎い。
もし過去へ戻れるのなら正常な女性にしてから転生してほしいものだ。
寧ろそれぐらいは当たり前。
宇宙人にしろ神々にしろ逃げる事だけは大得意なようだ。
心読めていたなら散々苦労してきたのは知ってるハズだからである。
苦労させるだけさせて今尚それを虐げられてる。
聞くだけ聞いて知らないようなら、知らないフリをしているだけだ。
存在そのものを無かった事にしているだけだ。
これが許される訳がない。
億単位で許すつもりでいるが、もし宝くじで当選出来なければ恐らく一生憎み続けるだろう。
カルマも永遠に続かせる。
知らなかったとは今更言わせない。
未来が予めあると言うのなら、こんな事にはならなかった。